父から学んだ、当たり前じゃない時間
人生の先輩の教え
仕事はきちんとしている。でも、成長している実感がない。
30代になってから、そんな違和感を抱くようになりました。与えられた仕事はこなしているし、大きな失敗もしていない。それなのに、「このままでいいのかな」という気持ちだけが、ふとした瞬間に顔を出します。
そんなことを考えていた頃、父とランチをしながら仕事の話をする機会がありました。父は60代前半。バブル、就職氷河期、リーマンショック――いくつもの社会の変化を経験しながら、仕事一筋で生きてきた人です。
私は、今の職場の状況について話しました。
上司の指示を待って動くパートタイマーのような若者が増えていること。
時間を取られ、思うように挑戦できていないこと。
一通り話し終えたあと、父は少し考えてから、こんな話をしてくれました。

「僕たちの世代は、今みたいに“効率化”なんて言われていなかった。先輩が根気強く教えてくれて、仕事の中で自然とスキルを身につけていったんだ。深夜まで残業したり、早朝に出社したり、伸びたいと思えば、いくらでも成長できる環境があった。
でも今は、定時で帰るのが当たり前になって、仕事終わりに数時間の自由な時間がある。僕らの世代から見れば、“こんな恵まれた時代はない。自分のやりたいことをやればいい”と思う。」
ただ、若い人たちはその価値にまだ気づいていない。スマホを眺めたり、なんとなく飲み会に行ったりする時間が、将来どれだけの差を生むのか、実感しにくいんだ。
だから今の時代は、仕事で何をするかよりも、会社に管理されない時間――つまりアフターファイブをどう使うかで、人としての深みは大きく変わってくると思うよ」
その言葉を聞いて、ハッとしました。成長できる場所は、仕事の中だけじゃない。むしろ今は、仕事以外の時間にこそ、自分を育てる余地があるのかもしれない。
そう考えるようになってから、私はアフターファイブの時間を少しずつ見直すようになりました。そして、こうしてブログを書き始めました。
文章を書くことで思考を整理し、情報を集め、自分の考えを言葉にする。慣れてきたら自分のサイトをつくって運営することで、試行錯誤しながら学ぶ。同じような考えの方々とコミュニケーションを取り、人生に活かす。
すぐに形に見えて成果が出るわけではありません。
それでも、この「会社に管理されない時間」を、自分の意思で使っているという感覚が、少しずつ自分を前に進ませてくれている気がします。
今踏み出したこの小さな一歩が、将来の自分にとっての大きな資産になる。そう信じて、今日の記事を書いています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

